株を始めたのは、会社の従業員持株会が最初です、というのも結構聞きます。持株会がある会社では、新卒で入社したときに人事から諸説明の中に持株会の説明が必ずあるらしいです。
わたくしは今の会社は中途採用で入社し、当初は持株会をやっていませんでした。しかし、2年くらい経過したところで、持株会を開始し今も継続しております。そこで今回は従業員持株会について従業員目線で紹介していきます。
・従業員持株会について知ることができる
従業員持株会とは
持株会とは、自身の給与や賞与から毎月一定の金額を天引きし、それを共同で自社株を購入するものです。また通常の証券会社から100株単位ではなく、少額の資金で投資ができ、拠出額に応じて配当金を得られます。1000円からなど金額を選べます。
メリット
・奨励金付与
・少額から投資が可能(最低売買単位を気にしなくていい)
・自動で買い付け(毎月と配当金)
メリットを羅列します。個人的には持株会の一番のメリットは奨励金が会社から付与されることと考えます。これは各社の制度によって、異なりますが、拠出額の10%~20%など付与されるなどあります。
デメリット
・給与と資産が会社に依存する
・売却できない期間がある
・自分が買いたい値段で買い付けできない
・株主優待がない(持株会の口座に置いている場合)
デメリットを羅列します。個人的には一番のデメリットは給与と資産を会社に依存することになります。仮に業績不振による給料やボーナス減と株価減のダブルパンチを食らう可能性があります。
デメリットというよりは資産やポートフォリオ上でのリスクと考えます。
短中期ではアリ、長期では会社次第
個人的所感では、奨励金が出てかつある程度個人の裁量で証券口座に移管が出来て、売却できるのであれば、生活費に余裕のある範囲で資産形成の観点で、短中期で持株会を行うことはアリと考えます。現金を貯金に回しても、低金利の現在利息は期待できませんし、仮に将来のインフレでの現金の価値低下を懸念しております。
わたくしの会社の持株会では、100株単位で定期的に証券口座へ移管可能です。証券口座移管後も売却はある程度自由にすることが出来、資金が必要となった場合、現金化できます。
*わたくしが、組合員かつITの職種柄、会社の数字などに関するインサイダー情報が少ないということもあります
では、奨励金は出るが証券口座へ移管が難しい場合は?に関してですが、奨励金のメリットは大きいため、少額ですることはアリと考えます。
しかし、持株会によっては、奨励金が出ない、証券口座への移管が難しい(人事評価に影響がある)などある場合や会社の業績が不安定や景気に敏感もしくは業態が特定ものなどの場合は、資金拘束のリスクがあるためあまり積極的におススメはできません。それであれば、インデックス投資(例えばS&P500)などへ個別投資するほうがいいかと考えます。
給与と資産が会社に依存する観点で長期的に持ち続けることは会社次第であると考えます。
まだまだ成長性が見込める会社であったり、インフラや生活必需品など安定的な売り上げのある会社であれば長期的に持ち、資産形成を行うこともひとつの手段と考えます。また中期や長期計画などや決算短信を紐解いて会社の内部事情や財務の情報収集し、長期投資するのに適しているか判断は必要と考えます。
*インサイダー取引にはご注意を
また、短・中期、長期にかかわらず、持株会のみに投資しているのであれば、ポートフォリオ的にリスクは大きいです。
これは、分散投資の観点から注意が必要です。
持株会だから安全とは言えませんし、よく持株会の中にドルコスト平均法で積み立てるので、メリットがあるとの謳い文句があります。それは会社(経営側)からすれば、安定した株主となり、敵対的買収防止にも効果があります。しかし、最初に記載の通り、従業員目線からすると少し違うと考えます。
最後に、持株会も通常の株式投資と同様です。しっかりと株式およびメリット、デメリット、リスクを理解したほうがいいと考えます。
本日は最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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